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結論:長時間デスクワーク・複数PC作業者の決定版
Logicool MX Master 3Sを毎日8時間以上、1年以上使ってきました。正直な結論はこれです。
- 手に吸い付くエルゴノミクス形状で、長時間でも手首が疲れない
- 目玉のMagSpeed電磁気スクロールホイールが、ドキュメント・コードの上下移動を劇的に速くする
- 2台のPC(Win/Mac混在OK)をカーソル移動だけで行き来できるFlow機能が唯一無二
- 弱点は、右手専用・大きめ・ゲーム用途には不向きなこと
気に入った点:神スクロールと手の収まり
最大の魅力は「MagSpeed電磁気スクロールホイール」。カチカチ刻むモードと、一気に1000行を滑らせるフリースピンモードが荷重で自動切替され、長いドキュメントやコードの上下移動が劇的に速くなります。一度慣れると元に戻れません。
形状も手に吸い付くようなエルゴノミクスで、長時間使っても手首が疲れにくい。前モデルよりクリック音が静かになったのも、在宅・カフェ作業で地味に助かります。
正直なデメリット・注意点
- 完全な右手専用形状で、左利きの選択肢がない
- サイズが大きめなので、手の小さい人には合わない可能性大
- 充電はUSB-Cで「1分充電=3時間使用」と優秀だが、ゲーミングマウスのような超低遅延・軽量ではないため、FPSなどシビアなゲーム用途には不向き
他機種と比較して買った理由
同社のMX Anywhere(携帯向け小型)やAppleのMagic Mouseと比較しました。Magic Mouseは見た目は良いものの、充電端子が裏面で使用中に充電できず、形状も平たくて疲れる。据え置きの作業マウスとして「スクロール体験」と「手の収まり」で頭一つ抜けていたのが3Sでした。
3Sにしかない強み:Flowでマルチデバイスが快適
親指部分のジェスチャーボタンと横スクロール用サムホイールが効きます。さらにLogi Options+の「Flow」機能で、2台のPC(Win/Mac混在OK)間をマウスカーソルの移動だけで行き来でき、ファイルのコピペまでできる。マルチデバイス作業者には唯一無二の存在です。
1年以上使ってどうだった?
- 毎日8時間以上の使用を1年以上続けても、クリック感のヘタりやチャタリング(誤クリック)は皆無
- ソールの滑りもまだ良好
- バッテリーは満充電で2〜3週間持ち、「気づいたら充電が必要」というストレスがほぼない
- 仕事道具として投資価値の高い1台
まとめ
- 3Sは神スクロールと手の収まりが最大の魅力
- Flowで複数PCをシームレスに操作できるのは唯一無二
- 右手専用・ゲーム不向きという制約はあるが、長時間デスクワークには投資価値が高い
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MX Master 3S のスペックと特徴
ここからは、実際に使ってみた感想だけでなく、ロジクール公式サイトおよび価格.comで確認できるスペック情報をもとに、MX Master 3Sという製品そのものを客観的に整理していく。型番は「MX2300」シリーズ(Bluetooth edition/Advanced Wireless Mouseなど呼称は販路により異なる)で、2022年6月16日に発売された。
- センサー:Darkfield方式の光学センサーで、200〜8,000DPIの範囲を50DPI刻みで設定できる。前モデル(MX Master 3)の4,000DPIから倍増し、ガラス面のようなツルツルした素材の上でもカーソルを正確に追従させられる
- 本体サイズ・重量:約84.3(高さ)×51(幅)×124.9(奥行)mm、重量は約141g
- ボタン数:7ボタン(左右クリック、ミドルクリック、進む/戻る、アプリ切り替え、ホイールモードシフト)
- 接続方式:Bluetooth Low EnergyまたはLogi Bolt USBレシーバーの2WAY。最大10m程度の通信距離に対応
- バッテリー:USB-C充電式で、フル充電で約70日間使用可能(1日8時間換算の目安)。1分間の充電で約3時間使用できる急速充電にも対応
- 対応OS:Windows、macOS、Linux、ChromeOSなど主要OSに対応し、専用ソフト「Logi Options+」で細かい設定ができる
最大の特徴である「MagSpeed電磁気スクロールホイール」は、磁力でホイールの回転を検知する独自機構だ。ノッチ(コマ送り)で1行ずつ正確に止める「ラチェットモード」と、勢いよく回すと抵抗なく回転し続ける「フリースピンモード」を、回す速度に応じて自動で切り替える。ロジクール公式の説明では、1秒間に最大1,000行のスクロールが可能とされ、静音性も高い。もう一つの目玉が「Flow」機能で、Logi Options+上で最大2台のコンピューター(Windows/macOS混在可)を1つのマウスカーソルで行き来でき、ファイルのドラッグ&ドロップによるコピーにも対応する。さらに前モデルからの改良点として、クリック時のノイズを約90%低減した静音クリックも搭載されている。
価格は変動が大きいため、あくまで目安として記載する。ロジクール公式オンラインストア(2026年7月時点)ではグラファイトカラーが16,200円〜17,820円(税込、保証年数により変動)。価格.comの最安値相場は2026年7月21日時点で16,000円前後だった。購入時期やカラー、Mac向け配色モデルかどうかによって差が出るため、購入前に最新価格を確認しておきたい。
競合モデルとの比較
同じロジクール「Master」シリーズ内での比較に加え、携帯向けの「MX Anywhere 3S」、トラックボールの「ERGO M575」、そして他社の代表的な高級マウスとして「Apple Magic Mouse」を並べてみた。いずれも各メーカーの公式サイトまたは価格.comで確認できるスペックのみを掲載している。
| モデル | 参考価格(税込・2026年7月時点) | 重量 | 接続方式 | 特徴 | 向く人 |
|---|---|---|---|---|---|
| MX Master 3S | 約16,200〜17,820円(ロジクール公式) | 約141g | Bluetooth LE/Logi Bolt | 8,000DPIセンサー、MagSpeed電磁気スクロール、静音クリック、Flow対応 | 長時間デスクワーク中心で、複数PCを行き来する人 |
| MX Anywhere 3S | 約15,950円(ロジクール公式) | 約99g | Bluetooth Low Energy | MX Master 3S譲りのMagSpeedと静音クリックをコンパクトボディに凝縮 | 持ち運びが多く、外出先でも使う人 |
| ERGO M575 | 約7,700円(ロジクール公式、M575SP) | 約145g | Bluetooth LE/2.4GHz USBレシーバー | 親指でボールを転がすトラックボール。前腕を動かさず操作でき、単三電池で長期間駆動 | 手首・前腕の負担を減らしたい人、省スペースで使いたい人 |
| Apple Magic Mouse | 約10,280円〜(価格.com最安値) | 約99g | Bluetooth | Multi-Touch対応でジェスチャー操作が可能。薄型形状で、充電端子が底面にある | Mac中心で、見た目のシンプルさを重視する人 |
表からもわかる通り、MX Master 3Sは重量・価格ともに4モデルの中で最も大きい。その分、7個のボタンとMagSpeedホイール、Flowによる複数PC操作など機能面の装備は最も充実している。トラックボールに興味がある場合は、トラックボールの選び方やLogicool トラックボールマウスを2年使った正直レビューも参考にしてほしい。ゲーム用途を重視するなら、MX Master 3Sよりゲーミングマウスおすすめ比較で紹介しているモデルの方が向いている。
作業用マウスの選び方チェックポイント
作業用マウスを選ぶときは、スペック表の数字だけでなく、以下の6つの観点で自分の使い方と照らし合わせて考えると失敗しにくい。
- 重量と形状:重いマウスは手首の負担が減る一方、持ち運びには不向き。逆に軽量マウスは携帯性に優れるが、長時間の据え置き作業では安定感に欠けることがある。自分の手のサイズに合った形状かどうかも、パッケージの寸法表記だけでは分かりにくいため、可能であれば店頭で握ってみるのが確実だ
- 静音性:在宅勤務やカフェでの作業、Web会議中のミュート忘れなど、クリック音が気になる場面は多い。静音設計のマウスはクリック時のノイズを大幅に低減しているため、周囲への配慮が必要な環境では優先度を上げたい
- スクロール方式:ノッチ(コマ送り)で1行ずつ止まる方式は表計算ソフトでの位置合わせに向き、抵抗なく回り続ける方式は長い文書やコードを素早くスクロールするのに向く。両方を自動または手動で切り替えられるモデルは汎用性が高い
- マルチデバイス対応:複数のPCやタブレットを併用するなら、Bluetoothで複数台に接続を切り替えられるか、専用ソフトでカーソルを行き来させる機能があるかを確認する
- 充電方式:USB-C充電なら他のガジェットとケーブルを共用できる。乾電池式は電池交換の手間があるぶん、替えの電池さえあれば充電切れの心配がないという違いがある
- ソフトウェアのカスタマイズ性:ボタンへのショートカット割り当てやアプリごとの設定切り替えができるかどうかで、日々の作業効率は大きく変わる。購入前に対応ソフトの有無と、自分のOSに対応しているかを確認しておきたい
Logi Options+ でできること
MX Master 3Sの機能をフルに活用するには、ロジクール公式の設定ソフト「Logi Options+」(Windows/macOS対応)のインストールが前提になる。公式サイトで案内されている主な機能は次のとおりだ。
- アプリごとのボタン割り当て:ブラウザ、資料作成ソフト、コーディングツールなど、使用中のアプリケーションを自動で判別し、ボタンやジェスチャーの機能を切り替えられる。よく使う操作をショートカットとして割り当てておけば、毎回の操作を短縮できる
- Flow:最大2台のコンピューターの間を、1つのマウスカーソルの移動だけで行き来できる機能。対応機同士であればテキストや画像などのファイルをドラッグ&ドロップでコピーすることも可能で、Windows/macOSが混在する環境でも使える
- ジェスチャー機能:ボタンを押しながらカーソルを上下左右に動かすことで、あらかじめ割り当てた操作(デスクトップの切り替え、ウィンドウの整列など)を呼び出せる。1つのボタンに複数の方向を割り当てれば、少ないボタン数でも多くのショートカットを扱える
- ポイント精度・スクロール感度の調整:センサーのトラッキング感度(DPI)や、MagSpeedホイールの切り替えタイミングを、自分の作業スタイルやモニター解像度に合わせて細かく調整できる
なお、Logi Options+はMX Master 3Sだけでなく、ERGO M575やMX Anywhere 3Sなど対応する他のロジクール製品でも共通して利用できるソフトウェアである。
用途別のおすすめ
用途によって、優先すべきスペックは変わってくる。代表的な5つのシナリオで考え方を整理した。
1. 長時間デスクワーク中心の人
1日の大半をPCの前で過ごすなら、手に吸い付くようなエルゴノミクス形状と、静音クリックを備えたMX Master 3Sのようなモデルが第一候補になる。重量があるぶん安定感があり、長時間使っても疲れにくい設計を採用しているモデルを選びたい。
2. 複数PCを併用する人
会社用と個人用のPCを1つの机で使い分けている場合や、WindowsとMacを併用している場合は、Flowのようなマルチデバイス機能を持つマウスが有利になる。切り替えのたびにケーブルやレシーバーを挿し替える手間がなくなる。
3. 外出先での作業や持ち運びが多い人
カバンに毎日入れて持ち歩くなら、重量と本体サイズを最優先で考えたい。据え置き向けのMX Master 3Sは重量・サイズともに携帯用途にはやや大きいため、コンパクトなモデルの方が現実的な選択肢になる。
4. 動画編集や画像編集など精密な作業をする人
タイムラインの微調整やレイヤーの選択など、細かいポインティングを繰り返す作業では、DPIを細かく調整できるセンサーと、ノッチの効いたスクロールホイールが役立つ。ボタンにショートカットを割り当てられるソフトウェアの充実度も、作業効率に直結する。
5. 手首や前腕の負担を減らしたい人
肩こりや手首の痛みが気になる場合は、マウス本体を動かさずに操作できるトラックボール型も選択肢に入る。ERGO M575のようなモデルは前腕を動かす範囲が小さく、狭いデスクでも使いやすい。
よくある失敗・注意点
- 手のサイズを確認せずに購入してしまう:MX Master 3Sは大きめのエルゴノミクス形状のため、手が小さい人が使うと指先だけでクリックボタンを操作する形になり、疲労感が出やすい。可能であれば家電量販店で実物を握ってから購入するか、寸法(84.3×51×124.9mm)を自分の手と比較して判断したい
- 左利きであることを見落として購入してしまう:MX Master 3Sをはじめ、多くのエルゴノミクスマウスは右手専用形状で設計されている。左利きの場合は使いにくさを感じることが多いため、左右対称の一般的なマウス、または左利き対応をうたうモデルを検討する必要がある
- 重量を確認せずに携帯用として購入してしまう:約141gという重量は据え置きでの安定性にはプラスに働くが、毎日カバンに入れて持ち運ぶ用途では負担になりやすい。持ち運び前提なら、100g前後のコンパクトモデルの方が扱いやすい
- ゲーム用途に流用して物足りなさを感じる:MX Master 3Sは生産性向上を目的に設計されたオフィスワーク向けマウスで、応答速度や軽さを追求したゲーミングマウスとは設計思想が異なる。FPSなど反応速度がシビアに問われるゲームでは、専用に設計されたゲーミングマウスの方が有利になる
- Bluetoothと専用レシーバーの違いを理解していない:Bluetooth接続は配線が減る一方、環境によっては遅延や接続の不安定さを感じることがある。安定した接続を重視する場合は、専用USBレシーバー(Logi Boltなど)を使う接続方式も検討したい
- ソフトウェアをインストールしないまま使ってしまう:Logi Options+をインストールしないと、MagSpeedの自動切り替えやFlow、ボタンのカスタマイズといった主要機能の多くが十分に活用できない。購入後は早めに公式サイトからソフトウェアを導入することをおすすめする
よくある質問(FAQ)
Q. MX Master 3SはWindowsとMac、どちらでも使えますか?
A. はい。ロジクール公式サイトによると、Windows、macOSのほか、LinuxやChromeOSにも対応している。専用ソフト「Logi Options+」もWindows/macOS向けに提供されている。
Q. 左利き用のモデルはありますか?
A. MX Master 3Sは右手専用のエルゴノミクス形状のみで展開されており、左利き向けの左右対称モデルは用意されていない。左利きの場合は、左右対称の一般的な形状のマウスを検討したほうが使いやすいだろう。
Q. バッテリーはどのくらい持ちますか?
A. ロジクール公式の説明では、フル充電で最大70日間使用できるとされている(1日8時間の使用を想定した目安)。USB-C端子で1分間充電すると約3時間使用できる急速充電にも対応している。
Q. ゲーム用途にも使えますか?
A. 使用自体は可能だが、MX Master 3Sは生産性向上を目的としたオフィスワーク向けマウスで、ゲーミングマウスのような超低遅延・軽量設計を追求した製品ではない。FPSなど反応速度がシビアなゲームには、ゲーミングマウス専用モデルの方が適している。
Q. MX Anywhere 3Sとの違いは何ですか?
A. どちらもMagSpeed電磁気スクロールホイールと静音クリックを備えているが、MX Master 3Sは重量約141gで多ボタン・エルゴノミクス形状を採用した据え置き向け、MX Anywhere 3Sは重量約99gと軽量コンパクトで持ち運びに向いた設計になっている。
Q. Flow機能を使うには何が必要ですか?
A. Flow対応のロジクール製マウスと、接続する各PCへのLogi Options+のインストールが必要になる。設定を済ませれば、1つのマウスカーソルの移動だけで複数のPC間を行き来できるようになる。
Q. トラックボールとどちらを選ぶべきですか?
A. 手首を回転させてポインターを動かす一般的なマウスに疲れを感じている場合は、本体を動かさずに指先でボールを転がすトラックボールも選択肢になる。それぞれの特徴はトラックボールの選び方で詳しく整理している。
Q. Logi Boltとは何ですか?
A. Logi Boltは、ロジクールが提供する独自のワイヤレス技術で、専用のUSBレシーバー1つで複数のLogi Bolt対応デバイス(マウスやキーボード)を接続できる。Bluetoothに比べて電波干渉に強く、企業のセキュリティ要件を意識した設計になっているのが特徴で、MX Master 3SやMX Anywhere 3Sなど上位モデルの多くが対応している。
Q. 静音クリックは前モデルからどれくらい変わりましたか?
A. ロジクール公式によると、前モデルのMX Master 3と比較してクリック時のノイズを約90%低減しているとされている。クリック感そのものは維持しつつ音だけを抑える設計のため、押した感触が薄くなったとは感じにくい。
Q. カラーバリエーションや型番の違いはありますか?
A. ロジクール公式サイトの製品説明によれば、MX Master 3Sには「MX2300CR」「MX2300CRd」「MX2300CRda」といった複数の型番が存在し、販売地域や同梱物(レシーバーの有無など)によって型番が分かれている。購入前にどの型番がどの販路で扱われているか、公式サイトの説明を確認しておくと安心だ。
なお、ロジクールは製品ごとにカーボンフットプリント(製造から輸送までのCO2排出量の目安)を公表しており、公式サイトによるとMX Master 3Sは7.78kgCO2e、よりコンパクトなMX Anywhere 3Sは3.44kgCO2eとされている。環境負荷を購入の判断材料の一つにしたい人は、こうした数値も参考にできる。
保証面では、購入するタイプによって1年間または2年間の無償保証が選べる場合がある(販路により異なる)。長く使う前提の据え置きマウスだからこそ、保証年数と価格のバランスも比較しておくと安心材料になる。
まとめ
MX Master 3Sは、8,000DPIセンサーとMagSpeed電磁気スクロールホイール、静音クリック、Flowによるマルチデバイス操作という、生産性向上に直結する機能を1台に凝縮したマウスだ。価格は他の3モデルと比べて高めだが、長時間のデスクワークや複数PCの併用が多い人にとっては、その分の投資価値が見込める。一方で、右手専用形状であることや、重量・サイズが大きめであること、ゲーミング用途には不向きであることは購入前に押さえておきたいポイントだ。携帯性を重視するならMX Anywhere 3S、手首の負担を減らしたいならERGO M575のようなトラックボールも検討肢に入れながら、自分の作業スタイルに合った1台を選んでほしい。迷ったときは、まず実店舗で実物を握ってみて、手のサイズや重量感が自分に合うかどうかを確かめることをおすすめする。


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